トナーカートリッジやインクカートリッジは、それぞれ異なる印刷機器に使用される印刷塗料です。本記事では、トナーカートリッジとインクカートリッジの概要や違いについて詳しく解説します。

目次
トナーカートリッジとは
トナーカートリッジの概要
トナーカートリッジの仕組み・印刷方法
トナーカートリッジを使用できる印刷機
トナーカートリッジのメリット
インクカートリッジとは
インクカートリッジの概要
インクカートリッジの仕組み・印刷方法
インクカートリッジを使用できる印刷機
インクカートリッジのメリット
トナーカートリッジとインクカートリッジの違い
インクの形状や印刷方法
印刷のスピードや出来栄え
向いている印刷物
トナー・インクカートリッジの違いを知って、ニーズに合ったものを選ぼう!

トナーカートリッジとは

トナーカートリッジとは印刷機の塗料のひとつです。ここでは、トナーカートリッジの概要やメリットについて説明します。

トナーカートリッジとは

  • トナーカートリッジの概要
  • トナーカートリッジの仕組み・印刷方法
  • トナーカートリッジを使用できる印刷機
  • トナーカートリッジのメリット

トナーカートリッジの概要

トナーカートリッジとは、レーザープリンターやコピー機などで使用される印字塗料の一種です。トナーカートリッジの中には、「トナー」と呼ばれる色の付いた粉末が入れられています。トナーは帯電性を持ったプラスチック粒子に、黒鉛や顔料などの色粒子を付着させたものです。このトナーを用紙に定着させることで印刷を行います。

トナーカートリッジの色には2つの種類があり、ブラックとカラーに分けられます。ブラックのトナーカートリッジは、テキストや図形などのモノクロ印刷に使用されます。カラーのカートリッジは、シアン・マゼンタ・イエローの3色でできています。これらの色を組み合わせることによって、さまざまな色合いを表現できます。カラー印刷や写真印刷に重宝されます。

トナーカートリッジの仕組み・印刷方法

トナーカートリッジを使って印刷する方法には、静電気を利用します。静電気によって印刷用紙にトナーを付着させ、その後に熱や圧力で定着させて印刷します。トナーカートリッジを使った印刷は色の定着性が高いのが特徴です。そのため、特殊な加工を施していない普通用紙などにも印刷できます。

トナーカートリッジを使用できる印刷機

トナーカートリッジは、レーザー複合機やレーザープリンターで使用されるトナーインク(粉末)を指します。レーザープリンターとは、文字通りレーザーを使用した印刷機です。紙の上に乗せられたトナーを熱で溶かして印字する際、ローラーにレーザー光線で文字を書きます。そのためレーザープリンターと呼ばれています。

トナーカートリッジのメリット

トナーカートリッジのメリットには、定着性が高く色がにじまない・いろいろな用紙に印刷が可能・大量に印刷ができる、などが挙げられます。トナーは熱などによって用紙に塗料を焼き付けるため、擦れに強く色がにじみにくいです。

またさまざまな用紙に印刷できるため、レーザープリンター専用紙・普通紙(上質紙)・再生紙・OA用紙(PPC用紙・コピー用紙)などから、利用シーンに合わせた用紙が選べます。インクカートリッジに比べて印刷できる枚数も多いので、オフィスへの導入などビジネスシーンで重宝します。

インクカートリッジとは

インクカートリッジも印刷に使われる塗料のひとつです。ここでは、インクカートリッジの概要やメリットについて説明します。

インクカートリッジとは

  • インクカートリッジの概要
  • インクカートリッジの仕組み・印刷方法
  • インクカートリッジを使用できる印刷機
  • インクカートリッジのメリット

インクカートリッジの概要

インクカートリッジは、インクジェットプリンターや一部のコピー機などで使用される印刷塗料の一種です。インクカートリッジの中には液体のインクが入っています。このインクを用紙に吹き付けることにより印刷を行います。

インクカートリッジのインクの種類は4~6色が多いです。色味のバリエーション自体はトナーカートリッジと同じで、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色です。しかしインクカートリッジの場合は色のバリエーションにプラスして、インクのバリエーションも2つあります。そのため色は4色しかなくても、インクの種類はそれ以上になる場合があります。

インクカートリッジのインクの種類は、顔料インクと染料インクがあります。この2つはインクの染み込み方が違います。顔料インクは紙の表面に定着し用紙には染み込みません。一方の染料インクは紙に染み込みます。それぞれ特徴が異なるので、用途によって使い分けられています。

インクカートリッジの仕組み・印刷方法

インクカートリッジを使った印刷方法は、インクを用紙に吹き付けることで行います。プリントヘッドからインクを吹き出して紙に噴射することで、印刷用紙に文字や写真を印刷します。

インクカートリッジを使用できる印刷機

インクカートリッジを使用できる印刷機は、インクジェットプリンターです。インクジェットプリンターは、家庭用に販売されている印刷機の大部分を占めています。消費電力が電球よりも少なく形もコンパクトなため、家庭で扱いやすいという特徴があります。

インクカートリッジのメリット

インクカートリッジのメリットは、発色が良く高品質な印刷物ができる・ランニングコストが低い・サイズがコンパクト、などが挙げられます。インクカートリッジの特に染料インクは色調や発色が良く、写真印刷にも向いています。

またインクカートリッジやそれを使用するインクジェットプリンターは、トナーカートリッジやそれを使用するレーザープリンターと比べると、低価格でサイズも小さいです。まさに家庭用にピッタリといえます。

トナーカートリッジとインクカートリッジの違い

トナーカートリッジとインクカートリッジには、いくつかの違いがあります。以下ではトナーカートリッジとインクカートリッジの違いを解説します。

トナーカートリッジとインクカートリッジの違い

  • インクの形状や印刷方法
  • 印刷のスピードや出来栄え
  • 向いている印刷物

インクの形状や印刷方法

トナーカートリッジの形状は色のついた粉末です。この粉末を用紙に付着させて熱や圧力で定着させることで、印刷が行えます。

一方のインクカートリッジは液体状のインクです。用紙に噴射して印刷を行います。インクの種類は2つあり、用紙の表面に定着するのが顔料インク、用紙に染み込むのが染料インクです。

印刷のスピードや出来栄え

トナーカートリッジは印刷のスピードが速く、また容量も大きいため大量の印刷に適しています。トナーを用紙にしっかりと定着させるため、耐久性も高いです。

インクカートリッジは1枚印刷するのに時間がかかりますが、印刷物のクオリティが高いのが特徴です。染料インクと顔料インクを使い分けてより本物らしい色合いや発色を表現できるため、幅広い印刷に対応することができます。

向いている印刷物

トナーカートリッジを使った印刷物としておすすめなのは、ビジネス文書や資料です。トナーカートリッジはいろんな用紙に印刷でき、印刷にかかる時間も少なく、塗料がよく定着してにじみにくいです。そのため、文書や図面の印刷を頻繁に行うビジネスシーンでの使用に向いています。

インクカートリッジを使った印刷物としておすすめなのは、写真や年賀状などです。インクカートリッジは発色が良く、高品質なカラー印刷ができます。思い出の写真や新年の挨拶状として、キレイな印刷物を作りたい場合におすすめです。

トナー・インクカートリッジの違いを知って、ニーズに合ったものを選ぼう!

本記事では、トナーカートリッジとインクカートリッジの概要や違いについて解説しました。トナーカートリッジは液状の印刷塗料です。発色が良いため写真印刷などに向いています。対してインクカートリッジは粉末の印刷塗料です。印刷速度や塗料の定着がすばやいため、ビジネス文書の印刷におすすめです。