プリンターを選ぶ際、「ボトル式インク」と「カートリッジ式インク」のどちらを選ぶべきか? これは、多くの人が迷うポイントです。
「ボトル式は長期的にコスパが良いらしい」「カートリッジ式は手軽に交換できる」といった情報はよく見かけますが、実際にどちらが自分に合っているのかは、印刷頻度・コスト・環境負荷・利便性といった要素を総合的に判断する必要があります。
この記事では、両者の仕組みとメリット・デメリットを詳しく解説し、「自分に最適なインク方式はどちらか?」を分かりやすく比較していきます。
目次
1.はじめに
プリンターのインク方式を適切に選ぶことで、コスト削減・利便性向上・環境負荷の軽減につながります。
例えば、毎月数百枚以上印刷する人がカートリッジ式を選んでしまうと、インク代が高くつき、ランニングコストがかさむでしょう。逆に、たまにしか印刷しない人がボトル式を選ぶと、インクの補充が面倒に感じたり、長期間使わないことでインクが固まるリスクもあります。
また、インクの種類によってメーカーごとの対応プリンターが異なるため、「あとから気づいたけど、自分の使い方には合わなかった…」という失敗を避けるためにも、事前にしっかりと違いを把握しておくことが重要です。
単に「コスト」や「利便性」だけでなく、「使い方に合っているか?」を判断することが重要です。
それでは以下より、それぞれの特徴を見ていきましょう。
2.ボトル式インクの特徴
ボトル式インクの仕組み & メリット・デメリット
ボトル式インクとは?

ボトル式インクは、プリンター本体に内蔵された大容量タンクに、専用のインクボトルから直接インクを補充して使う方式です。一般的に「エコタンク方式」「インク補充式」とも呼ばれます。
この方式の最大の特徴は、一度補充すれば大量に印刷でき、インクコストを大幅に抑えられることです。
ボトル式インクのメリット
✅ ランニングコストが安い

ボトル式インクの最大のメリットは、長期的なインク代を大幅に抑えられる点です。
ボトル式インクは1回の補充で数千枚以上の印刷が可能なモデルが多く、1枚あたりのコストが大幅に下がるのが特徴です。
例えば、一般的なカートリッジ式インクでは1枚あたりの印刷コストが約10円以上かかるのに対し、ボトル式インクでは1枚あたり1円以下というケースもあります。長期間使えば使うほど、その差は大きくなります。
✅ 交換頻度が少なく、手間がかからない

カートリッジ式はインク容量が小さいため、頻繁に交換が必要ですが、ボトル式インクは一度補充すると長期間使えるのが大きなメリットです。
例えば、エコタンク式のプリンターなら、標準的なボトルインク1本で数千枚から1万枚以上の印刷が可能なモデルもあります。インク交換の手間を減らしたい人や、ビジネス用途で大量印刷する人にとっては、大幅な作業効率アップにつながります。
✅ 環境に優しい

ボトル式インクは、使い捨てのカートリッジを何度も交換する必要がなく、廃棄物の発生を大幅に削減できるため、環境に優しい方式です。
カートリッジ式では、プラスチック製のインクカートリッジが大量に廃棄され、その処理が環境問題として指摘されています。一方、ボトル式はインクボトル自体がコンパクトであり、さらに一部メーカーではボトルのリサイクルプログラムを実施しているため、環境負荷を抑えながら印刷を続けることができます。
ボトル式インクが使える商品例
<EPSON>
エコタンク®搭載モデル 【EP-M476T】:公式ページはこちら
モノクロ | カラー | |
---|---|---|
印刷コストA4 | 約0.3円 | 約0.8円 |
印刷可能枚数 | 約4,500ページ | 約7,500ページ |
<キャノン>
特大容量タンク搭載モデル 【G6030】:公式ページはこちら
モノクロ | カラー | |
---|---|---|
印刷コストA4 | 約0.5円 | 約1.0円 |
印刷可能枚数 | 約6,000ページ | 約7,700ページ |
ボトル式インクのデメリット
❌ 初期費用が高い

ボトル式インクを採用したプリンターは、本体価格がカートリッジ式のプリンターよりも高い傾向があります。
例えば、カートリッジ式のプリンターが1万円前後で購入できるのに対し、ボトル式のプリンターは2万円〜4万円ほどの価格帯になることが一般的です。
そのため、「とにかく安いプリンターが欲しい」という人にとっては初期費用がネックになるかもしれません。しかし、長期的に見るとランニングコストの差で元が取れるため、トータルコストで考えることが重要です。
❌ 補充時に汚れる可能性がある

ボトル式インクは、自分でタンクにインクを補充する必要があるため、うっかり手や机にインクをこぼしてしまうリスクがあります。
最近のプリンターでは、インクボトルが改良されており、こぼれにくい設計になっているものもありますが、それでも補充時には慎重に作業する必要があります。特に、インクの色が濃いため、一度こぼしてしまうと落ちにくい点には注意が必要です。
まとめ:ボトル式インクはこんな人におすすめ!
🔹 ボトル式インクが向いている人
✅ 印刷頻度が高い(毎月数百枚以上)
✅ 長期的にランニングコストを抑えたい
✅ 環境に配慮しながら印刷したい
🔹 ボトル式インクが向いていない人
❌ 初期費用を抑えたい
❌ インク補充の手間をかけたくない
3.カートリッジ式インクの特徴
カートリッジ式インクの仕組み & メリット・デメリット
カートリッジ式インクとは?

カートリッジ式インクとは、プリンター専用のインクカートリッジを装着し、インクがなくなったら交換する方式です。カートリッジごと交換するため、補充の手間がなく、誰でも簡単に扱えるのが特徴です。
カートリッジ式インクのメリット
✅ 交換が簡単で手が汚れにくい

カートリッジ式インクは、インクがなくなったら古いカートリッジを取り外し、新しいものを装着するだけなので、誰でも簡単に交換できます。
ボトル式のようにインクを注ぎ入れる必要がなく、手が汚れる心配がないため、機械の扱いに慣れていない人でも安心して使えます。
また、メーカー純正カートリッジは、インク漏れや詰まりが発生しにくい設計になっているため、スムーズに交換できるのもメリットです。
✅ 手軽に使えるため一般家庭向け

カートリッジ式インクは、あまり印刷しない人や、簡単にプリンターを使いたい人に最適です。
例えば、家庭で年に数回しか印刷しない場合、ボトル式のようなインク補充は手間に感じることがあるため、必要なときにすぐにセットできるカートリッジ式の方が利便性が高いでしょう。
また、コンパクトなプリンターが多く、設置スペースを取らない点も家庭向けとして優れています。
カートリッジ式インクのデメリット
❌ ランニングコストが高い

カートリッジ式インクの最大のデメリットは、ランニングコストの高さです。
例えば、一般的なカートリッジ式プリンターでは、ボトル式に比べると印刷コストが高くなりがちです。
特に、頻繁に印刷する人にとっては、長期的に見るとコスト負担が大きくなるため、使用頻度を考えて選ぶ必要があります。
❌ 交換頻度が高い

カートリッジ式インクは、インク容量が小さいため、使用頻度が高いとすぐに交換が必要になります。
交換回数が多くなるので廃棄カートリッジが増え、環境負荷が高いのもデメリットの一つです。
ただし、一部のメーカーでは、使用済みカートリッジを回収し、リサイクルするプログラムを実施しているため、環境への影響を抑えたい場合は、こうした取り組みを行っているメーカーのプリンターを選ぶのも一つの方法です。
まとめ:カートリッジ式インクはこんな人におすすめ!
🔹 カートリッジ式インクが向いている人
✅ 印刷頻度が低く、たまにしか使わない
✅ インク交換の手間を減らしたい
🔹 カートリッジ式インクが向いていない人
❌ 印刷頻度が高く、ランニングコストを抑えたい
❌ 頻繁にインクを交換するのが面倒
4.どんな人にどちらが向いている?
ボトル式が向いている人
ボトル式は、長期的なランニングコストを抑えたい人や、印刷枚数が多い人に最適です。
✅ ボトル式を選ぶチェックポイント

- 毎月200枚以上の印刷をする人
- インク代を抑え、コストパフォーマンスを重視する人
- 交換の手間を減らしたい人
- 環境負荷を抑えたい人
- 写真印刷を頻繁にする人
カートリッジ式が向いている人
カートリッジ式は、あまり印刷をしない人や、インク補充の手間をかけたくない人に向いています。
✅ カートリッジ式を選ぶチェックポイント

- 年に数回〜月50枚程度しか印刷しない人
- とにかく簡単に使いたい人
- プリンターを長期間使わないことがある人
- 初期費用を抑えたい人
- コンパクトなプリンターを求める人
5.ボトル式とカートリッジ式のまとめ

ボトル式 vs カートリッジ式:特徴のおさらい
項目 | ボトル式 | カートリッジ式 |
---|---|---|
コスト | ランニングコストが安い | ランニングコストが高い |
初期費用 | 本体価格が高め | 本体価格が安い |
印刷枚数 | 大量印刷向き | 少量印刷向き |
インク補充 | ボトルから補充する | ワンタッチで交換できる |
環境負荷 | 廃棄物が少なくエコ | 廃棄カートリッジが多い |
使用頻度 | 頻繁に印刷する人向け | たまにしか印刷しない人向け |
結論:どちらを選ぶべきか?
- 大量印刷するならボトル式が圧倒的にお得!
- たまにしか印刷しないなら、カートリッジ式の方が便利!
- 環境負荷を減らしたいなら、ボトル式を選ぼう!
ボトル式とカートリッジ式の違いをしっかり理解した上で、自分の印刷スタイルに合った方式を選ぶことが大切です。
「毎日使うならボトル式、たまに使うならカートリッジ式」という基本ルールを押さえつつ、コスト・利便性・環境負荷を総合的に判断して、最適なプリンターを選びましょう!
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