トナーを売却しようとしたとき、「未開封品だと思っていたのに買取不可になった」「減額されてしまった」というご経験はありませんか?
実は、トナーカートリッジの買取では見た目だけでは判断できない“NGの落とし穴”がいくつもあります。

本記事では、当店で実際に確認された「買取NG・減額対象」となったトナーの具体例と、元箱の構造別に見る開封チェックのポイントを徹底解説。
見落としがちな注意点を把握して、安心・スムーズな売却を目指しましょう。

買取NGになるトナーとは?よくある事例をご紹介

トナーの買取では、原則として「メーカー純正」「未使用」「未開封」であることが条件です。
しかし、実際に届いた商品を検品すると、外見は問題なさそうでも買取NGまたは減額対象となるケースが少なくありません。
ここでは、当店で実際に確認された代表的なNG事例をご紹介します。

使用済み品が送られてきたケース

企業などでは、実際にトナーを使用している担当者と、買取依頼をする担当者が別であることも多くあります。
そのため、使用後のトナーを元箱に丁寧に戻して保管していた場合、依頼者側が「未使用品」だと誤って判断してしまうケースが見受けられます。

当店でも実際に、元箱がきれいな状態で届いたものの、本体にはトナー粉の付着があり、使用済みであることが一目でわかる状態だったことがあります。

ご連絡を差し上げたところ、「未使用品だと思っていて、本当に気づかなかった」とのお声をいただくこともあります。
こうしたトラブルを防ぐには、箱の封がされていない(テープなどが貼られていない)タイプのトナーであれば、必ず一度中身を確認することをおすすめします。

使用済トナーその1のイメージ画像
使用済トナーその2のイメージ画像
使用済トナーその3のイメージ画像

ビニール袋が開封されていたケース

純正トナーの多くは、本体がビニール袋に入った状態で梱包されています。
元箱が未開封のように見えていても、ビニール袋が開封されていれば「未使用品」とは見なされず、減額や買取不可の対象となります。

実際に当店でも、トナーの検品時、ビニール袋が切られていた商品が届いたことがありました。
このようなケースを避けるためにも内袋の状態も確認するようにしましょう。

ビニール袋開封その1のイメージ画像
ビニール袋開封その2のイメージ画像

▼ ビニール袋にもさまざまなタイプがあります

以下は、実際のビニール袋の主な種類です。
それぞれのタイプによって、開封・未開封の判断方法が異なります。

密封タイプのイメージ画像

1:封を切らないと開けられない密封タイプ
 例:リコーやOKIのトナーの機種 (C2503、C6003など)
 → 開封されているかどうかが明確で、判定しやすいタイプです。

非密封タイプのイメージ画像

2:袋に入っているが、封がされておらず簡単に取り出せるタイプ
 例:OKIの一部トナー
 → トナーが出し入れ可能な構造のため、未使用と見なすには中身の状態確認が必須です。

黒い袋タイプのイメージ画像

3:黒い袋で包まれており、テープで封されているタイプ
 例:リコーの4200H、6100Hなどのトナー
 → テープの破れ・剥がれ・貼り直しの有無などをチェックしています。

銀色の袋タイプのイメージ画像

4:銀色の袋でしっかり密封されたタイプ
 例:OKIのイメージドラムなど
 → 密封性が高く、開封跡も分かりやすいため、検品判断がしやすい形式です。

 

ビニール袋が開封されていたり、再封されたような形跡がある場合、たとえトナー本体が未使用であっても、信頼性の面で買取基準を満たさない可能性があります。
発送前には、袋の封状態を今一度ご確認いただくことをおすすめします。

トナー漏れが確認されたケース

トナー漏れのイメージ画像

トナーカートリッジは、外箱やビニール袋が未開封であっても、中でトナー粉が漏れていることがあります
当店での検品でも、ビニール袋が未開封状態でトナー漏れが発見された事例が複数あります。

未開封=安全とは限らず、以下のような理由でトナーが漏れてしまう可能性があります:

  • 長期間の保管による内部パーツの劣化

  • 製造時のわずかなズレや初期不良

  • 配送中の衝撃や圧力変化によるゆるみ・破損

ビニール袋内に粉が付着していたり、トナー本体に粉が確認できた場合、未使用品であっても買取不可や減額の対象となります。

発送前にできる範囲で、袋越しに粉の付着がないか・異常な汚れがないかを確認いただくことが、トラブルを防ぐ一助となります。

型番が異なっていたケース

似ている型番のイメージ画像

トナーの型番は、非常に似た表記でも容量や対応機種が異なることがあり、買取価格にも大きく影響します。
例えば「CRG-055H」と「CRG-055」は、見た目が似ていてもH付きの方が大容量タイプで高値が付きやすいため、査定額に差が出ます。

実際に当店でも、「CRG-055Hを送りました」とお聞きしていたにもかかわらず、届いたのは標準容量の「CRG-055」だったというケースがありました。
こういった場合、悪意があったのではなく、社内での伝達ミスや、外箱の記載をきちんと確認していなかったことが原因であることがほとんどです。

しかし、査定は実物の型番に基づいて行うため、型番の食い違いがある場合は減額となります
また、全く別の型番や、買取対象外の商品が届いてしまうケースでは、お戻し対応やキャンセルとなることもあります。

✅ 型番を間違えないためのチェックポイント

  • 元箱のラベルに記載されている正確な型番を確認する

  • 「H」「X」「S」など、容量タイプのアルファベット記号も見落とさない

  • 複数セット品の場合は、同一型番であることを再確認


発送前には、必ず実物の型番を確認し、お申し込み内容と一致しているかチェックしていただくことで、スムーズな買取につながります。

参考リンク:トナーの型番・型式を確認する方法はこちら

▼ 実際に間違いが多い型番例

正しい型番よく間違われる型番備考
CRG-045HCRG-045H付きは大容量/価格差あり
SPトナーC740HSPトナーC740RICOHの大容量と標準容量
TNR-C3LY2TNR-C3LY3OKIトナーでY2は大容量タイプ
CT201937CT201935富士フイルムトナー/機種によって違う

未開封に見せかけて再封されていたケース

再封のケースのイメージ画像

一見すると未開封品のように見えるトナーでも、よく確認すると再封の痕跡があるケースが実際にあります。
特に注意が必要なのが、封をしている「テープの状態」です。

当店で実際に確認された例では、封をしているテープを綺麗にカットされ、元のテープに似た透明テープで貼り直されていたというケースがありました。(※実際に中身は使用済トナーでした。)
このように外観上は未開封に見せかけられていても、細部を確認すれば再封であることは判別可能です。

再封された商品は、

  • 中身が使用済みにすり替えられている

  • ビニール袋が開封済だった

  • トナー漏れが隠されている
    など、状態不良のリスクが高いため、原則として買取不可または減額対象となります。

✅ 再封のチェックポイント

  • 封緘テープがメーカー純正のものと異なる(色味・質感・幅など)

  • テープが切れている、浮いている、二重貼りされている

  • 差し込みタイプの箱に不自然なテープ留めがされている


テープの状態は細かい部分ですが、未開封かどうかの信頼性を判断する非常に重要な要素です。
発送前には、箱の上下や側面をぐるりと確認し、後から貼られたようなテープが使われていないか注意深く見ていただくことをおすすめします。

開封タイプ別|元箱でのチェックポイントまとめ

トナーの元箱は、メーカーや製品ごとに構造が異なります。元箱の構造によっては、開封の有無が一目でわかるものもあれば、簡単に再封が可能なものもあるため、検品時には箱のタイプに応じたチェックが欠かせません。

ここでは、当店が実際の買取検品で注視している、元箱のタイプごとの特徴と確認ポイントを解説します。

ミシン目タイプ

ミシン目タイプのイメージ画像

このタイプは、元箱にミシン目が入っており、開封時にそのミシン目を破らないと中身を取り出せない構造になっています。
一度開封すると破れた跡が明確に残るため、未開封かどうかが視覚的に非常に分かりやすいのが特徴です。

キャノンや富士フイルムなど、一部のメーカーでこのタイプが採用されており、
封を切っていない場合は未開封品と判定しやすいため、買取の際もスムーズな取引が可能です。

ミシン目が破れていた場合は減額、または買取不可となる場合がございます。

差し込みタイプ①:テープなし

差し込みテープなしのイメージ画像

このタイプは、箱のフタが差し込み式になっており、封緘テープなどが使われていない構造です。
差し込みを引くだけで簡単に開け閉めができるため、見た目上は未開封に見えても、実際には中身が取り出されていたケースも多く報告されています。

この構造の箱の場合、当店では原則として、必ず中身を取り出してビニール袋の開封の有無やトナー本体の状態まで確認するようにしています。
ご依頼者様側でも、発送前に中身の状態を確認しておくことで、トラブル防止につながります。

差し込みタイプ②:テープあり

差し込みテープありのイメージ画像

こちらは、差し込み式の箱にテープで封がされているタイプです。
一見、テープがあるだけで未開封と判断しがちですが、このテープの状態が、開封済かどうかの重要な判断材料になります。

当店では、以下のような点を特に注意して検品しています:

  • テープがカットされた跡がある、または浮いている

  • 別のテープで貼り直された形跡がある

  • 純正のテープとは異なる材質や色味が使われている

これらが確認できた場合は、開封済の可能性を考慮し、中身をさらに確認します。
一方で、テープに傷や変形がなく、明らかに未開封状態が保たれている場合は「未開封品」として取り扱い可能です。

差し込みタイプは構造上、何度でも開け閉めできてしまうため、テープの有無と状態が未開封判定の鍵になります。

段ボール+上部テープ封タイプ

上部テープ封タイプのイメージ画像

このタイプは、通常の段ボール箱のようにフタを折りたたみ、上部をテープで封をする構造になっています。
大容量の業務用トナーやドラムユニットなどで見られることが多いタイプです。

この場合も、未開封かどうかの判断は上部のテープの状態が基準となります。
当店では以下のようなポイントを確認しています:

  • テープの切れ目や貼り直し跡があるか

  • 純正品に使用されるものとは異なるテープが使われていないか

  • テープの貼り方にヨレや浮きがないか

特に「箱の上部だけでなく、側面や底面にもテープが貼られているケース」では、元の封を再現するような形で再封されていることもあり注意が必要です。

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番外編|箱と中身のシリアルが違うとどうなる?

トナーによっては、元箱と本体の両方にシリアル番号(製造番号)が印字されているものがあります。
このシリアル番号は、正規の組み合わせであることを証明する重要な手がかりであり、買取時にも確認を行うことがあります。

実際の検品で、元箱に記載のシリアル番号と、中身のトナー本体に記載されているシリアル番号が一致していなかったというケースがありました。
このような場合、以下のような理由が考えられます:

  • トナー交換時に本体と元箱が入れ替わった

  • 再販や仕入れ時に箱と中身が入れ替わった

このように箱と中身の不一致があると、「正規の未使用品」としての信頼性が損なわれるため、状態次第では減額や買取不可となる場合もあります。

未開封トナーとして売るためのチェックリスト

売るためのチェックリストのイメージ画像

ここまでご紹介したように、トナーは見た目では判断しにくい減額・買取不可の要因が多数あります。
少しの見落としでも、「未使用のつもりだったのに買取できなかった」という結果につながることも。

以下に、当店の実例をもとにした事前確認用チェックリストをご用意しました。
発送前に一つひとつ確認していただくことで、スムーズなお取引に繋がります。

✅ 発送前チェックリスト

  • 使用済みの可能性はありませんか?
       (社内や他部署で一度使われたトナーを誤って送っていないか)

  • 箱の封(テープやミシン目)はそのままの状態ですか?
       (切れている・貼り直しされていないか)

  • トナー本体が入ったビニール袋が開封されていませんか?
       (簡単に取り出せる構造なら、実際に未開封かを再確認)

  • トナー本体に粉の付着や異常はありませんか?
       (ビニール袋の内側や本体表面にトナー漏れがないか)

  • リサイクルトナーや互換トナーではありませんか?
       (純正のマークやラベルがあるかを確認)


ご不安な点がある場合は、発送前に写真を添えてご相談いただくことも可能です。
「本当に未開封かどうか自信がない」「これは買取対象になる?」という商品があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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トナーバイのイメージ画像

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