プリンターの「音」、気になったことはありませんか?
特に在宅ワーク中や夜間の印刷、家族が寝ている時間帯に「ブォーン」と鳴る音は意外とストレスになるものです。

この記事では、インクジェットとレーザープリンターの静音性(稼働音)に注目し、主要メーカーが公表している公式データ(dB値)をもとに徹底比較しました。
各メーカーの最新モデルを対象に、「どのプリンターが本当に静かなのか?」を明確にするため、稼働音の小さいモデルをランキング形式で紹介しています。

静音性にこだわったプリンター選びをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

プリンター選びで静音性が重要な理由とは?

静音性が重要な理由のイメージ画像

プリンターを選ぶ際、「印刷速度」や「画質」「コスト」はよく比較されますが、意外と見落とされがちなのが“静音性”です
しかし、使用する環境によっては、騒音がストレスやトラブルの原因になることも少なくありません

たとえば以下のようなシーンでは、静音性がとても重要です:

  • 👩‍💻 在宅ワーク中の作業空間
    → Zoom会議中や集中して作業しているときに印刷音が入ると、業務の妨げになります。

  • 🏠 家族が寝ている夜間の印刷
    → 「子どもが起きてしまった…」という声も実際にあります。

  • 🖨️ オフィスでの連続印刷や複数台使用時
    → 周囲の人の会話や電話応対に支障が出ることも。

また、プリンターの騒音は「作動時の音」だけでなく、「待機時のファン音」なども含まれるため、日常的に使うなら静音性の高い機種を選ぶことで、長期的な快適さにつながります。

家庭でもオフィスでも、「できるだけ静かなプリンター」は今後ますます重視されるポイントです。

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騒音レベル(dB)の基礎知識と生活音との比較

プリンターの静音性を比較する際に使われる指標が「dB(デシベル)」です。
これは音の大きさ(音圧レベル)を数値化した単位であり、数値が高いほど音が大きくなります。

ただし、dBは対数的な単位であるため、数値の差がそのまま「倍の音量」というわけではありません。
たとえば「50dB」と「60dB」の違いは、感覚的にはおよそ2倍の騒がしさとして感じられることもあります。

以下は、身近な生活音と騒音レベルの目安です。

騒音レベル(dB)音の例
20dB時計の秒針音
ささやき声
30dB深夜の郊外
図書館の中
40dB静かな住宅地
小さな話し声
50dB普通の会話
静かなオフィスの背景音
60dBエアコンの室外機
賑やかなオフィス
70dB掃除機の音
交通量の多い道路沿い
80dB地下鉄の車内
騒がしい街頭

家庭用プリンターの稼働音は おおむね40〜55dB前後が一般的であり、
静音性を重視する場合は「50dB以下」が1つの目安となります。

また、メーカーによっては「A特性(dB(A))」という、人間の耳が感じやすい周波数帯を重視した測定法を採用しており、より体感に近い指標として使われています。

インクジェットプリンター 静音ランキング2025【メーカー別】

ここでは、各メーカーが公式に公表している騒音レベル(dB)をもとに、2025年時点でのインクジェットプリンター静音モデルをランキング形式で紹介します。
数値はいずれもメーカーの仕様表などに記載されている稼働音(印刷時)の最大値を基準としています。

Canon(キヤノン)

キヤノンはインクジェット機の静音性にも定評があり、稼働音が40dB前後のモデルも複数存在します。
とくに写真印刷や家庭用用途で静かなモデルが豊富です。

順位型番騒音レベル(dB)
1位PRO-G2約39.0dB(A)
2位TR163約40.5dB(A)
3位PRO-S1MK2約42.5dB(A)

HP(ヒューレット・パッカード)

HPのインクジェットプリンターも家庭用を中心に静音設計が進んでいます。 モバイルプリンターやコンパクトモデルの一部で、比較的低い騒音レベルを実現しています。
順位型番騒音レベル(dB)
1位HP OfficeJet 200 Mobile約47.0dB(A)
2位(同率)HP ENVY Inspire 7220約52.0dB(A)
HP ENVY Inspire 7920約52.0dB(A)

Brother(ブラザー)

ブラザーはA3対応やビジネス向けの複合機でも静音性を維持しており、 50dBジャストで統一されたモデルが複数登場しています。
順位型番騒音レベル(dB)
1位(同率)MFC-J7100CDW約50.0dB(A)
MFC-J7300CDW約50.0dB(A)
MFC-J7500CDW約50.0dB(A)
MFC-J6983CDW約50.0dB(A)
MFC-J7600CDW約50.0dB(A)

🔍 傾向まとめ

  • 最も静かなモデルはCanonのPRO-G2(約39.0dB)

  • Brotherはビジネスモデルでも50dB以下をキープ

  • HPは機種によりバラつきがあるが、モバイル系は比較的静か

※なお、EPSON(エプソン)は2025年6月現在、公式の稼働音(dB)情報が開示されていないため、本比較からは除外しています。
※本記事では2025年6月3日時点で各メーカー公式サイトに記載されている情報に基づいています。騒音値の未掲載モデルについては比較対象外としています。

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レーザープリンター 静音ランキング2025【メーカー別】

レーザープリンターは一般的にインクジェットより動作音が大きいと言われていますが、近年では静音設計が進んだモデルも増えつつあります
ここでは各メーカーが公表している稼働音(印刷時)のデシベル値(dB)をもとに、静かなモデルをランキング形式でご紹介します。

Brother(ブラザー)

ブラザーはレーザープリンターでも静音性に優れたモデルが多く、 業務用モデルでも50dB未満の機種が多数ラインナップされています。
順位型番騒音レベル(dB)
1位HL-L3240CDW約47dB(A)
2位(同率)DCP-L2600DW約48dB(A)
MFC-L3780CDW約48dB(A)
HL-L2400D約48dB(A)

HP(ヒューレット・パッカード)

HPは法人向けモデルでも静音性に配慮した製品があり、
一部モデルでは48dB台を実現しています。

順位型番騒音レベル(dB)
1位Color LaserJet
Managed E45028dn
約48dB(A)
2位(同率)Color LaserJet
Managed MFP E47528f
約49dB(A)
LaserJet Pro Color
CP5225dn
約49dB(A)

Canon(キヤノン)

キヤノンのレーザープリンターでは 50dB前後の静音設計がされた機種が多く、安定して高い静音性を実現しています。
順位型番騒音レベル(dB)
1位(同率)LBP863Ci / LBP862Ci / LBP861C約51dB(A)
LBP674C / LBP672C / LBP671C約51dB(A)
MF755Cdw / MF753Cdw / MF751Cdw約51dB(A)
MF656Cdw / MF654Cdw / MF273dw / MF272dw約51dB(A)

🔍 傾向まとめ

  • 最も静かなレーザープリンターはBrother HL-L3240CDW(約47dB)

  • HPも法人向けで静音設計が進んでいる

  • Canonは機種数が多く、51dB前後に静音性を揃えているのが特徴

※なお、EPSON(エプソン)は2025年6月現在、公式の稼働音(dB)情報が開示されていないため、本比較からは除外しています。
※本記事では2025年6月3日時点で各メーカー公式サイトに記載されている情報に基づいています。騒音値の未掲載モデルについては比較対象外としています。

最も静かなプリンターはどれ?インク vs レーザー 最終比較

ここまで各メーカーのインクジェット・レーザープリンターの騒音レベルを比較してきましたが、最も静かなプリンターはどのタイプ・どのモデルなのか?を改めて整理してみましょう。

インクジェット部門の最静音モデル

インクジェット静音モデルのイメージ画像

インクジェットプリンターは機構が比較的静かな傾向があり、特に家庭用・写真印刷向けモデルでは40dB前後の超静音モデルが存在します。
これは図書館内の静けさに匹敵するレベルで、夜間や在宅ワーク時にも安心して使える範囲です。

レーザープリンター部門の最静音モデル

レーザープリンター静音モデルのイメージ画像

レーザープリンターはトナー定着用のヒーターや排気ファンによって音が大きくなりやすいですが、近年では静音設計の進んだモデルも登場。
特にBrother製品は小型モデルでも50dB未満を実現しており、業務用としても高い静音性を発揮しています。

インクジェット vs レーザー どちらが静か?

総合的に見ると、静音性の面ではインクジェットが優勢です。
特に静かな環境での使用を重視する場合は、40dB台前半のインクジェットプリンターがおすすめです。

ただし、レーザープリンターもモデルを選べば十分静かな印刷が可能です。
静音性とともに「印刷コスト」や「スピード」「用途」に応じて選ぶことが重要です。

静音性を重視するならこれ!選び方のポイントと注意点

「できるだけ静かなプリンターがほしい」と思っても、カタログやネットショップでは“静音性”が目立って紹介されていないことも多いですよね。
そこで、静音性を優先したプリンター選びのために注目すべきポイントと注意点を整理しました。

1. 騒音レベル(dB)の記載があるかをチェック

騒音レベル記載チェックのイメージ画像

まずは製品仕様に「稼働音(dB)」や「音圧レベル(dBA)」が記載されているかを確認しましょう。
基本的に商品の公式ページの「仕様」の表にて掲載されていることが多いです。

🔎 目安:静音モデルの基準は50dB以下。40dB台なら非常に静か。

2. 静音モードの有無を確認する

一部のプリンターには「静音モード」「サイレントモード」が搭載されており、印刷速度を落とす代わりに稼働音を抑える機能があります。
家庭や夜間の利用を想定している場合、この機能は非常に有効です。

3. 用途に応じた方式を選ぶ

使用用途おすすめ方式理由
家庭用/
静かな部屋で使用
インクジェット40dB台のモデルが
豊富で動作音が穏やか
業務用・速度重視レーザー音はやや大きいが、
モデルによっては静音性も十分

注意点:レビューや体感情報も参考に

レビューや体感情報も参考にのイメージ画像

dB(デシベル)という数値は騒音レベルの目安になりますが、それだけでは実際の「耳障りさ」や「音の質感」までは判断しにくいこともあります。たとえば、同じ50dBでも「低くこもった音」と「高く甲高い音」では感じ方が大きく異なります。また、動作が断続的に繰り返されるタイプのプリンターは、静かでも気になるケースもあります。

そのため、可能であれば実際に使っている人のレビューやYouTubeなどの動画レビューを参考にして、動作音の実際の雰囲気を確認しておくと安心です。数値では見えない部分も把握でき、後悔のない選択につながります。

その他チェックポイント

  • プリンター本体の設置場所(壁に反響しにくい配置が◎)

  • ファンの有無や電源ON時の待機音

  • 印刷時の振動音や紙送り音

静音性を重視する場合は、単に「インクジェット=静か」と決めつけるのではなく、具体的な騒音値や機能をしっかり見て選ぶことが大切です。
次章では、本記事のまとめとして、用途別のおすすめを簡潔にご紹介します。

まとめ|用途に合わせて静音性もチェックしよう

プリンター選びでは「価格」「印刷速度」「画質」などに注目しがちですが、実際に使い続けるうえで意外と重要なのが“静音性”です。
特に、在宅ワーク中の印刷や夜間の使用、共有スペースでの設置など、音が気になるシーンでは静かなプリンターが快適さを大きく左右します

📌 この記事でわかったポイント

この記事でわかったポイントのイメージ画像
  • インクジェットは40〜45dB台の静音モデルが豊富
    → 特にCanonやHPは40dB前後の超静音モデルあり

  • レーザープリンターでも50dB未満のモデルが増加中
    → Brother・HPなどの新型は静音設計が進んでいる

  • 公式データ(dB値)や静音モードの有無を確認すれば、騒音対策の失敗を防げる

プリンターは一度購入すると長く使う機器です。
うるさいから後悔した…」という声も意外と多いため、ぜひ騒音レベルにも目を向けて、自分の使用環境に合った1台を選んでください。

トナーバイのイメージ画像

静音性や印刷品質でプリンターを選ぶ一方で、「以前使っていた機種の純正トナーが余っている…」というケースも少なくありません。
そんなときは、未使用・純正トナーの買取サービスを活用するのもおすすめです。
当店では主要メーカーの純正トナーを丁寧に査定・買取していますので、お気軽にご相談ください。

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